同担拒否はわがまま？幼稚？

同担拒否に対して、「わがまま」「幼稚」といった言葉が向けられる場面は少なくない。しかし本当にそう言い切ってしまってよいのだろうか。本記事では、感情論に寄りすぎず、同担拒否というスタンスがなぜ批判されやすいのか、また当事者の内面にどのような背景があるのかを整理して考える。

「わがまま」と言われる理由

同担拒否がわがままと受け取られやすい理由の一つは、周囲との摩擦を生みやすい点にある。交流の場で距離を求めたり、暗黙の配慮を期待したりする態度が、自己中心的に見えてしまうのである。また、「好きなら共有すべきだ」という価値観が強い界隈では、排他的な姿勢そのものが否定の対象になりやすい。

幼稚だと言われる背景には、「感情のコントロールができていない」という印象がある。嫉妬や不安といった感情をそのまま表に出す行為は、大人として未熟だと判断されがちである。しかし、感情を抱くこと自体は成熟度とは無関係であり、問題はそれをどう扱うかである。

一方で、同担拒否は精神的な安定を保つための選択でもある。他者との比較によって生じるストレスや、過去の人間関係で負った傷を避けるために距離を取るのは、ごく自然な自己防衛である。無理に「理解ある自分」を演じるほうが、長期的には不健全になることもある。

同担拒否そのものが問題なのではない。重要なのは、それをどのように表現し、周囲とどう関わるかである。自分のスタンスを静かに守るだけなら、誰かを傷つける必要はない。他人に強要したり攻撃的になったりしたとき、初めて「わがまま」と受け取られるのである。

「同担拒否は正直わがままだと思っていたけど、無理して仲良くするより誠実なのかもと感じた」

「配慮を求められるときはわがままに見えるが、距離を取るだけなら理解できる」

「幼稚というより、傷つかないための選択だと思う。同担拒否＝悪ではない」

「同担拒否そのものより、攻撃的な人が目立つからわがままに見えるのでは」

「自分の感情を守るのはわがままではないと思う。ただ伝え方は大事だと思う」

同担拒否は一つの価値観であり、善悪で単純に切り分けられるものではない。幼稚か成熟か、わがままか配慮かは、行動と姿勢によって決まる。互いの距離感を尊重することこそが、界隈全体の居心地を良くする鍵である。